パートナーシップ東南アジア

シンガポールと米国、ヴァリアント・マーク(Valiant Mark)で相互運用性と連携を強化

マーク・マクドナー(Mark McDonough)大尉/米国海兵隊東南アジア巡回軍

シンガポール軍(SAF)と米国海兵隊東南アジア巡回軍は、2024年12月中旬に相互運用性と部隊間の連携の強化を目的とした演習、ヴァリアント・マークを実施した。

シンガポールで5日間にわたって実施された演習は、インド太平洋地域における協力関係を強化し、隊員間の関係を深め、両部隊が将来の訓練任務に備える機会となった。

「ヴァリアント・マーク24の目的は、シンガポール軍との相互運用性を高め、シンガポールという国との結びつきを強化することだ」と、米国海兵隊の巡回軍兵站責任者のジャック・マクアンドリュース(Jack McAndrews)少佐は語った。

2024年12月にシンガポールで実施されたヴァリアント・マーク演習で、シンガポール軍と米国軍の兵士が、計画、水陸両用作戦、兵站、情報、火器、対装甲に関する専門知識を共有した。
動画提供: シェイナ・ジュピター(SHAINA JUPITER)軍曹/米国海兵隊

両部隊の専門家が医療、戦術レベルの兵站、情報、リーダーシップなどのトピックについて意見交換を行い、両国の兵士が互いの知識から学び、協力体制を強化する道筋を見出す機会となった。

「指揮統制や、私の場合は戦術的補給、さらには専門家交流で取り上げられたその他のトピックについて、互いの考えを共有できるこの演習は、シンガポール軍と協力し、彼らの考え方や行動、そして彼らが何を望んでいるかを理解する上で役立つ」とマクアンドリュース少佐は述べた。 「これにより、お互いが相手にとってより良いパートナーとなることができる」

米国海兵隊第7海兵隊第2大隊は、シンガポール軍第3大隊と対装甲訓練と専門家交流を行った。 シンガポール軍の軽攻撃小隊は、米国海兵隊員統合対装甲チーム(CAAT)小隊と訓練を行った。

「シンガポール軍は軽攻撃車両を運用しており、これはスパイクミサイルや自動グレネードランチャーを発射できる非常に高性能で高機動のプラットフォームだ… これは、我が軍の対装甲部隊の編成と似ている」と、訓練担当官の米国海兵隊アレクサンダー・ターナー(Alexander Turner)少尉は述べ、 さらに「現実的なシナリオでは、軽攻撃小隊とCAAT小隊の2つの部隊が連携して、作戦地域に存在するあらゆる装甲車両の脅威に対処することになるだろう」と語った。

ヴァリアント・マーク演習に先立ち、各部隊のリーダーは、各部隊が相互運用性を確保するために、他方の計画プロセスを理解することが重要であると強調した。

「訓練では、我々の計画プロセスにどのような類似点があり、どのような違いがあるかを特定する」と、海兵隊巡回軍の副情報将校のダン・ドンロン(Dan Donlon)大尉は述べた。 「演習終了後、双方の部隊は互いの業務についての理解を深めたことにより、今後の共同作業がより容易になった」という。

「我々はベストプラクティスをシェアし、専門知識に基づく活動について、カウンターパートと共有した」と、シンガポール軍の兵站担当のジャロン・タン(Jaron Tan)大尉は述べた。

2025年3月に予定されている次回のヴァリアント・マーク演習では、実弾射撃訓練や実動訓練が追加され、期間の延長と複合性の強化が予定されている。

「ヴァリアント・マーク24で達成した成果は、将来にわたってその効果を発揮するだろう」と、米国海兵隊巡回軍指揮官ステュアート・グレン(Stuart Glenn)大佐(海兵隊巡回軍)は述べ、 「(我々は)シンガポール軍の兵士らとともに訓練を行い、実証された相互運用性と揺るぎないパートナーシップを通じて地域の安定を維持していく」と語った。

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