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韓国、米国と統合して北朝鮮に対抗し、力によって平和を推進する戦略軍を発足

FORUMスタッフ

韓国は自国の通常兵器と米国の拡大抑止力を統合し、力による平和を追求し、北朝鮮からの侵略から守るために、新たな戦略軍を発足させた。

韓国が戦略軍の計画を初めて明らかにしたのは2022年7月で、同軍は2024年10月初旬に正式に発足した。

尹錫悦( ユン・ソンニョル)韓国大統領は、10月1日にソウルで開催された「在韓米軍の日」で、「これまで以上に強固になった韓米同盟に基づく揺るぎない努力によって、我が国はついに、我が軍の高度な通常戦力と米国の拡大抑止力を統合した戦略軍を創設することに成功した」と述べた。

「戦略軍は、北朝鮮の核と大量破壊兵器の脅威から国家と国民を断固として守る主要な部隊になる」と尹大統領は述べた。

韓国戦略軍が活動を開始する中、北朝鮮は国連の禁止事項や国際的な制裁を無視し、ミサイルや核兵器開発計画のさらなる推進を続けている。 戦略軍発足の数週間前には、北朝鮮は多連装の短距離弾道ミサイルを発射し、これまで隠されてきたウラン濃縮施設を公開した。

韓国戦略軍の役割は、高出力弾道ミサイル玄武(ヒョンム)、F-35ステルス戦闘機、弾道ミサイルを発射できる3000トン級潜水艦など、主要な兵器システムの運用を監督することで、北朝鮮の脅威に対抗することだ。 同軍は、米国の核兵器、大陸間弾道ミサイル、潜水艦発射弾道ミサイルを監督する米国戦略軍のカウンターパートとして機能する。

韓国の聯合ニュースによると、「戦略軍の設立は、強力な防衛力によって平和を積極的に実現するという我が国の軍の強い決意である」と金龍顕(キム・ヨンヒョン)国防相は述べた。

韓国戦略軍と米国戦略軍は、米国の戦略資産と韓国の通常兵器システムを含む統合作戦の調整について協議する予定だ。 7月に韓国内閣が同軍設置の大統領令を承認した後、韓国が関連訓練および演習を主導すると国防省が発表した。

コリア・ヘラルド)紙によると、韓国国防省は以前、初期段階では通常戦力と核戦力を統合し、「大規模な懲罰と報復」戦略のために主要部隊を編成すると発表している。 その後、同軍は宇宙、サイバー、電磁スペクトル作戦といった新たな軍事領域に注力していく予定だ。

米国国防総省によると、韓国と米国は、韓米同盟を強化し「朝鮮半島と地域の平和と安定に貢献する」抑止力を強化する目的で2023年に設立された二国間の核協議グループの下で軍事力の統合を目指してきた。

新たな軍が発足する1週間前、韓国で2日間の統合的な防衛対話が行われた後、米国と韓国は共同声明を発表した。その中で米国は、核兵器、通常兵器、ミサイル防衛、高度な非核兵器能力を含む米国のあらゆる防衛手段を駆使する、韓国防衛への永続的かつ鉄壁のコミットメントを改めて表明した。 北朝鮮による米国やその同盟国ならびに提携国に対するいかなる核攻撃も容認できず、それは北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)体制の終焉につながるだろう、と声明は述べている。

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