オセアニア紛争・緊張

キリバス、中国の大陸間弾道ミサイル発射を批判

ロイター

ブルーパシフィック国のキリバスは、2024年9月下旬に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した中国を批判し、太平洋は「孤立した海の一角」ではなく、中国政府の行動を「歓迎しない」と述べた。

360万平方キロメートルの海洋排他的経済水域を有するキリバスは、中国警察を受け入れるなど中国とのつながりがある。

中国が武器の試験と訓練であるとした、模擬弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルは太平洋に着弾した。 オーストラリア、フィジー、ニュージーランドなどの国も、この発射は懸念すべきものだと述べている。

キリバスはミサイル発射について事前に知らされていなかったと、同大統領府はソーシャルメディアに投稿した。 中国大使館は、この実験はどの国も標的にしていないため、通告は必要ないと主張した、という。

同声明は「キリバスは中国の最近の大陸間弾道ミサイル発射試験を歓迎しない」とした上で、 「太平洋の公海は、孤立した海の一角ではなく、我々ブルーパシフィック大陸の一部であり、キリバスの一部である。従って、我が国は、兵器実験に関わるすべての国に対し、世界の平和と安定を維持するために、これらの行為を止めるよう訴える」と述べた。

太平洋諸島フォーラムに加盟する18か国は、ブルーパシフィックと呼ばれる広大な海域を有し、数十年前に非核地帯宣言を行った。

中国は2022年にソロモン諸島と安全保障協定を結ぶなど、この地域での影響力を強めようとしている。

第二次世界大戦後使用されなくなったキリバスの飛行場を再開発しようとしている中国は、2019年にキリバスが自治領台湾から中国に国交を移して以来、環礁国キリバスにとって主要な開発提携国となっている。

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