カナダと米国の海軍、中国共産党の軍事演習の数日後に台湾海峡を航行

ロイター
中国共産党軍による台湾自治島周辺での軍事演習から1週間未満の2024年10月中旬、カナダと米国の海軍艦船が台湾海峡の国際水域を通過した。
米国海軍は、時には同盟国や提携国の艦船も加わり、月に一度ほどこの海峡を航行している。 中国共産党は台湾を自国の領土と主張し、武力による併合をちらつかせている。 中国はまた、台湾と中国本土を結ぶ幅約180キロの戦略水路の管轄権を主張しているが、この主張は広く否定されている。
カナダ海軍のフリゲート艦バンクーバー(HMCS Vancouver)と米国海軍の駆逐艦ヒギンズ(USS Higgins)は、「国際法に従い、航行の自由と領空通過権が適用される海域を通過」した、と米国海軍の第七艦隊が発表した。
この通過は、すべての国の航行の自由を守るという両国の決意を示すものであった。 北は東シナ海、南は南シナ海を結ぶ台湾海峡は、世界的な貿易航路となっている。
「台湾海峡における国際社会の航行の権利と自由は制限されるべきではない。 米国は、航行の自由と領空通過権、その他の海や空の合法的な利用と矛盾する主権や管轄権の主張を拒否する」と第七艦隊は述べた。
ニューズウィーク誌によれば、オーストラリア、ドイツ、日本、ニュージーランドは2024年9月 に海軍艦艇をこの水路に派遣し、 カナダと米国の海軍も2023年11月に共同通過を行った。
同誌によれば、中国共産党による台湾周辺での最新の戦争演習は、台湾の主要港の模擬封鎖や、海や陸の標的への模擬攻撃に重点を置いていた。 予告なしに行われた大規模な訓練は、地域の平和と安定を脅かすとして広く非難を浴びた。
ニューズウィーク誌はまた、国連海洋法条約によれば、通過通航は国際航行に使用される海峡に適用され、すべての船舶は「継続的かつ迅速な通過のみを目的とする」航行の自由を有する、と報じている。