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マルコス比大統領、中国の反対を退けて米国軍駐留拡大を擁護

AP通信

フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領は2023年3月、フィリピンにおける米国軍のプレゼンス拡大を認めることは領土防衛に不可欠であると述べ、この計画に対する中国の反対を退けた。

フィリピン政府は最近、長年の同盟両国が2014年に締結した防衛協定で指定されている5か所に加え、フィリピンの4か所に米国軍が交代でアクセスすることを許可すると発表した。

マルコス大統領(写真)は、4か所の新拠点にはフィリピン北部の地域が含まれ、中国南部と自治領台湾の近くに米国軍の拠点ができることになると述べた。

米国は、中国に対抗するため、インド太平洋地域における軍事同盟の弧を強化しており、その中には、中国政府が自国の領土と主張し、武力での奪取も危惧される台湾をめぐる対立も含まれる。 米国の動きは、南シナ海で中国と長く続いている紛争の中で領土防衛を強化しようとするフィリピンの動きに呼応するものだ。

防衛協力強化協定のもと、米国軍は南シナ海に面するパラワン州西部にも駐留できるようになるとマルコス大統領は述べ、協力強化がフィリピンの沿岸防衛を増強すると強調した。

マルコス大統領は、フィリピン陸軍の創立記念式典で、「特に、陸軍が外部の安全保障上の脅威に対する国の最後の防衛線であることを考えると、陸軍はあらゆる不測の事態に備え、能力を十分に備えていなければならない」と述べた。

米国軍の資金による兵舎、倉庫、その他の建造物の建設は、地元の雇用を創出し、経済を活性化させると当局は述べている。 米国軍のプレゼンス拡大は、フィリピンの自然災害への対応や戦闘態勢の強化、中国による侵略の抑止にもつながる。

2023年4月、両国合同軍は最大規模の戦闘訓練「バリカタン」」(タガログ語で「肩を並べる」を意味)を実施する予定で、南シナ海に面した海域で模擬敵艦を撃沈する予定だと、フィリピン軍は述べている。

 

画像提供: AP通信

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