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安全保障の懸念が高まる中、欧州連合と東南アジア諸国の初のサミット開催が決定

ロイター

ロイター通信によると、欧州連合と東南アジア諸国は2022年12月に完全サミットを初開催するとしている。これは、中国とロシアからの安全保障上の脅威が懸念されている中で、両ブロックがより密接な関係を求めていることを示すものだ。

2022年12月14日にブリュッセルで開催されるサミットは、「現在の地政学的情勢の中でますます密接な関係を築いている」ことを示すものとなるだろう、とあるEU関係者は述べている。

この動きは、主要な貿易ルートに位置し、天然資源が豊富なインド太平洋地域への注目が高まる中で、バラク・オバマ(Barack Obama)前米大統領が同地域に対して打ち出した方向転換に続くものだ。(写真:ベルギーのブリュッセルにあるEU委員会本部の外に掲揚されている欧州連合の旗)

これまで27か国で構成されるEUと10か国が加盟するASEANとの間で開催された会議には、通常各ブロックの議長が出席している。

もう一人のEU関係者が語ったところによると、中国に対する懸念の高まりと米中の緊張関係の影響の中で、EUはインド太平洋地域での影響力を高めようとしているという。

さらに別のEU関係者によると、ブリュッセルがロシアのウクライナ侵攻について東南アジア諸国に対してより明確な立場を求めており、安全保障問題が議論の重要な部分になるものと見られる。

外交筋によると、一部のEU諸国、主に東ヨーロッパ諸国は、ロシアが西側の制裁を回避することをASEANパートナーが助けないという保証と、首脳会談の共同声明でウクライナにおけるロシアの「侵略」への明確な言及を望んでいるという。

ただし、これが成功するかどうかは不明だ。ラオスとベトナムはウクライナ戦争に関する国連決議を棄権した。

2020年にミャンマー大統領選挙後に武力で政権を掌握した軍政に対するEUの批判を反映して、ミャンマーの指導者は首脳会談に招待されないものとみられる。複数の情報筋によると、軍事クーデター後に開催された他の国際的な集会と足並みを揃え、ミャンマーからは大使が代表として出席するという。

画像提供:ロイター

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