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台湾特使がドイツの支持増大を称賛

ロイター

台湾の対独特使は、最大の貿易相手である中国に対する欧州諸国の主張を称賛し、独政府と台湾政府の関係強化を求めた。

2016年にベルリンに赴任したシェイ・ジュウェイ(Shieh Jhy – Wey)氏は、ドイツとその戦略的パートナーらが次回のインド太平洋での軍事演習に台湾を招くことや、より多くの二国間訪問が行われることを望むと述べた。

2022年8月中旬に行われたインタビューでシェイ氏は、「私は独政府が台湾への対応を改善する意志を感じている。いくつかの事態はすでに起こっている。 そして、中国が臆面もなく台湾侵攻への態度を強める中、中国に対するそれなりの対応があることを願っている」と述べた。

中国共産党が自国領土であると主張しているが、現実には自国統治を行っている台湾に対する中国の人権侵害や侵略などの問題について、ドイツが中国政府に対して甘すぎると非難する声もある。これは2016年以降の同国の主要な貿易相手である中国に対するドイツの経済的依存が大きいためとみられる。

オラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相率いる独政府は、台湾海峡の現状の変更は平和的かつ相互の合意によってのみ行われるべきであると主張し、より強硬な姿勢を取ることを宣言している。

2022年8月にナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長を含む米国議会代表団が台湾を訪問したことを受けて、中国共産党人民解放軍が台湾周辺海域で大規模な実射演習を実施したことで、この問題は加熱した。

中国政府の領土的野心に対する警戒が高まる中、ドイツはここ一年間で他の西側諸国と共にインド太平洋地域での勢力拡大に取り組んできた。 2022年8月中旬には、オーストラリアで行われたピッチブラック(Pitch Black)合同演習に13機の軍用機を派遣した。 (写真:2022年のベルリン国際航空ショーで離陸する独軍のユーロファイター・タイフーン(Eurofighter Typhoon))

シェイ氏はさらに、台湾は国際連合、世界保健機関、国際刑事警察機構などの国際機関にさらに組み込まれるべきだとした上で、

同地域におけるドイツの焦点が地政学的なものに移行している様子だと述べている。 独政府は中国経済からの切り離しを警告している。

シェイ氏はまた、2022年7月に欧州議会のニコラ・ベーア副議長が台湾を訪問したことを挙げ、欧州の他の指導者も新しいアプローチを取っていると述べた。

独議会の人権委員会のレナータ・アルト(Renata Alt)委員長は、2022年10月に同委員会の議員らが台湾を訪問する予定だと述べている。

「この訪問は、我々が台湾の民主主義を支持しているという意志を示すことになるだろう」とアルト委員長は述べた。

画像提供: AP通信

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