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台湾を標的にした中国共産党のサイバー攻撃、偽情報キャンペーン

ラジオ・フリー・アジア(RFA)

台湾の軍関係者は、サイバー攻撃と台湾を狙った偽情報キャンペーンは、中国共産党が民主的な台湾に対してハイブリッド戦を採用している証拠だと、述べている。

2022年8月上旬にナンシー・ペロシ下院議長を含む米国代表団が短時間台湾を訪問したことに反応した中国軍が実弾射撃訓練を発表する前に相次ぐ認知的操作が始まったと、台湾国防部政治戦争局副局長のチェン・ユーリン(Chen Yu – lin)少将は記者に語った。

チェン氏は、中国人民解放軍(PLA)がハイブリッド戦作戦で台湾侵攻の可能性を示唆しようとしていると述べた。また、台湾政府の信用を失墜させ、民間人や軍人の士気を混乱させようと目論んでいるという。

チェン氏は、中国人民解放軍が米国代表団の飛行機に随伴した台湾の戦闘機を撃墜したと主張するメッセージについて触れ、「我々は直ちにプレスリリースを発表し、これらのメッセージが真実ではないことを国民に知らせた」とチェン氏は述べた。

「これが偽のニュースであることをすぐに明確に示した」という。

中国共産党は台湾を自国領土であると主張し、これまで中国の領土であったことのないこの島を強制的に併合すると脅している。

ハイブリッド戦は、従来の軍事行動に、士気を下げ、混乱を招くようデザインされたハッキングや偽情報キャンペーンを組み合わせて展開される。

チェン氏は、「(これまでとの)最大の違いは、英語のツイッターから拡散しているように見受けられる点だ」とした上で、「中国の [ソーシャルメディアプラットフォーム] Weiboにも数多くの偽情報があり、その一部はLINEやFacebookなどの台湾で使用されているソーシャルメディアプラットフォームに入り込んでいる」と述べた。

国立台湾大学(National Taiwan University)がハッキングの被害を受け、同大学のウェブサイトには「世界に一つの中国しかない」というメッセージが表示された。(写真:国立台湾大学をはじめとする台湾の機関がサイバー侵入者によってハッキングの被害に遭った)

一方、国立故宮博物院(National Palace Museum)は、政府が何万点もの希少な遺物を海外に送って安全に保管するというネット上の噂を否定する声明を発表した。「台湾ファクトチェックセンター(Taiwan FactCheck Center)」のチェン・フイメン(Chen Hui-men)編集長は、偽情報投稿では、古い軍事画像が使用され、中国人民解放軍が自治領の島を横切ってロケットを発射したという偽の情報を示しているとしたほか、「別の注釈付きの画像では、2017年の北朝鮮の軍事演習の編集写真を使用して、中国軍が海岸部に結集したと記している」と述べた。

台湾の中央通訊社(Central News Agency )の報道によると、台湾総統府の公式サイトもハッキングの被害に遭った。

画像提供:GETTY IMAGES

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