ヘッドライン

韓国国防部が兵士、軍人家族の教育を推進

フェリックス・キム( Felix Kim )

韓国国防部(MND)が、教育プログラム、奨学金、指導の強化を通じて兵士や軍人家族の教養育成に取り組んでいる。

韓国国防部は、1978年から神農書店(Jinjung Bookstore)プロジェクトを通じて、韓国の若者の読書を促進してきた。兵士の携帯電話の使用の増加と関連した、最近の参加者減少を踏まえ、国防部はプログラムに対する関心・参加向上を目指してプログラムを修正した。

例えば、毎月行われるコンテストで、オンラインで書籍レビューを投稿した兵士には、一人当たり50枚のコーヒー無料券が配布される。

韓国軍のイン・ブム・チュン(In-Bum Chun)退役中将は、このプログラムに参加する兵士には二重のメリットがあると見ている。

「韓国には徴兵制の軍があり、兵士は質の高い時間を過ごす手段を提供される必要がある」と同氏はフォーラムに対して述べた。「また、韓国社会は競争が激しいため、若者は読書する時間を奪われている。ただし軍にいる間は、特に新型コロナウイルス感染症(COVID -19)の流行中は、彼らには普段より時間がある」

国防部は、ドリームチャレンジ支援(Dream Challenge Support)プログラムを通じて兵士の子供たちに与える奨学金の額を増額した。同部のデータによると、2022年の奨学金予算は2021年の185万米ドルから220万米ドルに増加した。民間部門の提携組織も同様に、奨学金基金への拠出を増やしている。

「我が国の軍は、軍人の家族の福祉を拡大し、職場と家庭のバランスをサポートするシステムを確立することで、兵士が軍務に集中できる環境を作り出すことを促進している」と同部は述べている。

国営の教育放送システム(EBS)とモバイルネットワーク事業者のLGユープラス(LG Uplus Corp.)の2つの民間パートナーは、国防部と協力して、北朝鮮との国境に接する非軍事地帯やその他の僻地に駐留する軍人家庭の子供たちにオンライン教育を提供している。

教育放送システムが構築した教育プラットフォームを活用し、資格要件を満たした大学生が軍人の両親を持つ子供のメンターとして、1対1の家庭教師とキャリアカウンセリングを提供している。

また、LGユープラスは2021年に就学前児童および小学生に対する支援を開始し、438人の軍隊児童に教育用スマートパッドデバイスを提供し、2年間無料で教育コンテンツを使用できるようにした。2022年にはその数を1,000人に増やすことを目指している。

大学受験に関して懸念を抱える軍人家庭の学生は、133の大学への入学をサポートする国防部のプログラムの支援を受けることができる。同部はまた、軍人家族が居住する62棟の集合住宅に小規模な図書館を設けることを計画している。

国防部は、軍人家族に娯楽やスポーツ活動の割引を提供する民間企業と提携している。

画像提供:ISTOCK

フェリックス・キムは韓国ソウル発信のFORUM寄稿者。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Back to top button