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太平洋作戦科学・技術会議:技術革新の高速化を重視

FORUMスタッフ

米インド太平洋軍(USINDOPACOM)と国防産業協会(NDIA)は、2022年3月7日から10日にかけて、ハワイのホノルルに所在するヒルトン・ハワイアン・ビレッジ・ビーチ・リゾート&スパとハワイの米国海兵隊基地で第23回太平洋作戦科学・技術(POST 2022)会議を開催することを予定している。インド太平洋地域の科学・技術・安保関連の第一人者が一堂に会する同主要国際イベントでは、参加者等が作戦上の問題や課題に対する理解の深化に取り組み、その対応措置を協議する。また同会議では、インド太平洋地域全域の技術関連供給業者が課題に対する短期的な解決策を推奨できる機会がある。

「POST 2022」会議は「共に高速化を目指して — 科学技術界の技術革新の加速(Faster Together — Accelerating the S&T Community to the Speed of Innovation)」を主題として、国際社会からの参加者等が「自由で開かれたインド太平洋」への貢献を促進する。近年は科学・技術の進歩が一層高速化していることで同地域の紛争状況と安保環境が一変した。インド太平洋の平和と繁栄の維持を目指して、米軍が地域の提携諸国と協力を図る中、科学技術界も切迫感を持って共同で新規技術や機能を開発、実験、適用し、より迅速に技術革新を実現する必要性に駆られている。軍の競争力を維持するためには、地域の産業界、政府、学界、国立研究所、革新的な新興企業、同盟・提携諸国と協力することが米軍にとって必要不可欠となる。

これまでの会議では米軍の同盟・提携諸国の協力体制を強化しながら、相互関心分野の技術能力を高度化および保護することの重要性に焦点が当てられていた。相互運用性の発展と情報共有の強化を図ることで、合同戦闘部隊はこの世界最重要地域で効果的に活動できるようになる。安保課題が急激に高まる中で異なる考え方、行動、活動で作戦を実施するという思考態度を持って任務に取り組むことができる合同部隊による統合抑止力が必要となっている。人工知能から気象やエネルギーソリューション、またバイオテクノロジーやサイバーセキュリティに至るまでの分野において、科学技術界は機能をより高速に革新し移行を図る必要がある。

異なる地域の視点を取り入れた解決策を開発し、発案から技術実証、そして実験へと反復的に高速移行を図ることで同盟・提携諸国は合同戦闘部隊の能力を強化することが可能となる。米インド太平洋軍と共に「POST 2022」に参加して、科学技術を通じてインド太平洋地域の平和と繁栄を維持する取り組みについて協議し、その革新と強化に協力することが多くの人々に期待されている。

詳細:www.NDIA.org/POST

 

画像提供:ダン・バード(DAN BARD)二等兵曹/カナダ海軍(RCN)

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