北朝鮮にミサイルの実験を中止して対話再開を促す米国

北朝鮮にミサイルの実験を中止して対話再開を促す米国

AP通信社

2021年10月下旬に北朝鮮が2年ぶりに水中発射弾道ミサイルを試験発射した数日後、米国の上級外交官は追加のミサイル実験を控え、核外交を再開することを促した。

米国と北朝鮮の核交渉が停滞している間、米国の北朝鮮担当特別代表であるスン・キム(Sung Kim)氏が北朝鮮のミサイル実験について協議するために韓国の関係者と会談した後に述べている。

キム特別代表は、「我々はこれらの挑発やその他の安定を損なうな活動を停止し、代わりに対話を行うように朝鮮民主主義人民共和国に呼びかけています」と記者団に語り、北朝鮮をその正式な国名である朝鮮民主主義人民共和国と呼んだ。(写真:2021年10月に韓国のソウルで開催された会談の後の説明会に出席する韓国の魯圭悳(Noh Kyu-duk、左)朝鮮半島平和交渉本部長と米国のスン・キム(Sung Kim)北朝鮮担当特別代表。)

同特別代表は、「我々は前提条件なしに朝鮮民主主義人民共和国と会談する用意ができており、米国が朝鮮民主主義人民共和国に対して敵対的な意図を持っていないことを明らかにしている」と述べた。

その数日前に、北朝鮮はここ数週の間続いている5巡目の兵器実験で潜水艦から弾道ミサイルを発射した。

韓国の関係者は潜水艦発射型ミサイルは開発の初期段階にあるようだと述べている。これは2019年10月以降初めての北朝鮮による水中発射実験であり、2021年1月にジョー・バイデン( Joe Biden)米大統領が就任して以来最も重要な実験となった。

潜水艦発射ミサイルは事前に検知することが困難であり、北朝鮮に二次的な報復攻撃能力を提供する。

10月19日の発射は北朝鮮による弾道ミサイル実験活動を禁止する複数の国連安保理決議に違反した。キム特別代表は、発射実験は国際社会を脅かし、朝鮮半島の平和を促進する取り組みに「懸念と逆効果」をもたらすと述べた。

キム特別代表の韓国における窓口である魯圭悳(Noh Kyu-duk)朝鮮半島平和交渉本部長は、韓国政府が1950-53年の朝鮮戦争を終結させる象徴的な宣言を推し進めることについて「徹底的な」議論をしたと述べた。魯本部長は会談が再開されれば北朝鮮の懸念についても話し合うことができるとコメントしている。

北朝鮮の核計画を終わらせるための米国主導の会談は、2019年初頭に当時のドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩最高指導者との首脳会談が米国主導の対北制裁に関する対立で決裂して以来ほとんど行き詰まっている。

バイデン米大統領政権は前提条件なしに北朝鮮と「いつでもどこでも」会談する用意があると繰り返し表明している。北朝鮮は会談への復帰は、北朝鮮が敵対的政策と呼ぶ経済制裁と米国と韓国の間の定期的な軍事演習を米国が撤回することを条件としていると述べている。

潜水艦からのミサイルの発射前に、北朝鮮は今までで最長の射程のを持つ巡航ミサイルや開発中の極超音速ミサイルなどの他の兵器システムの実験を行った。

これらの兵器は米国の同盟国である日本と韓国を射程圏内に収める可能性がある。

 

画像提供:AP通信社

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