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サミット中にバイデン米大統領はASEANと米国のパートナーシップは「不可欠」と演説

FORUMスタッフ

AP通信によると、米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は2021年10月下旬のASEANサミットで米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の関係を「不可欠」と述べた。

同通信によるとバイデン大統領は、「米国がASEANとの関係を重要視していることを直接皆さんに聞いてほしい」とコメントしている。

10月26日のサミットのASEAN・米国会議部分のバイデン大統領の発言についてのホワイトハウスの公式声明は、「私たちのパートナーシップは自由で開かれたインド太平洋を維持するために不可欠であり、これは何十年にもわたって私たちの共通の安全保障と繁栄の基盤となってきました。私はあなたたちに直接会い、話を聞くことを約束します」と述べた。(写真:2021年10月に開催されたASEAN・米国バーチャルサミットで演説したジョー・バイデン米大統領(中央)。)

ホワイトハウスによると、バイデン大統領はこの地域に対する米国の継続的なコミットメントを強調し、国際規則に基づく秩序への脅威から防御し自由で開かれたインド太平洋を推進するために、同盟国やパートナーと現代の課題に対する協力を深めることを約束した。

3日間にわたるサミットは新型コロナウイルスへの懸念からビデオ会議形式で開催された。

バイデン大統領は米国とASEANの戦略的パートナーシップへの支出が100億円相当(1億米ドル)を超えることを発表することで誓約を裏付けた。この新しいイニシアチブはパンデミックからの地域の回復を支援し、気候変動に対処して経済の成長を促進し、人的資本を開発するとホワイトハウスは述べた。戦略的パートナーシップは健康、気候、エネルギー、輸送およびジェンダーの向上に関する米国とASEANの高レベルの協力を拡大する。

バイデン大統領はさらに新型コロナウイルス感染症(COVID -19)に対抗するために4,000万回分以上のワクチンと200億円相当(2億米ドル)以上の緊急的な保健および人道支援をASEAN加盟国に提供するなど、パンデミックを終わらせるための米国の取り組みを再確認した。

さらに、保健システムと保健安全保障を強化し、気候危機を緩和するための行動を促した。ホワイトハウスはさらに、より良い再建とグリーン・リカバリーを推進するために米国が支援することを再確認した。

ロイター通信の報道によると、米国政府高官は米国とASEANの戦略的パートナーシップは「貿易協定ではない」と述べた。

高官は、「大統領の言葉は、労働者と中産階級の生活を改善することに焦点を当てることで、地域の経済的関与を導く将来のために経済的枠組みを整備できるように関係国と話し合いを始めると言うことでした」と述べている。

ロイター通信の報道によると、バイデン大統領は東南アジアの指導者がミャンマーの軍事政権を批判し、ミャンマーの軍事政権に責任を負わせようとしていることも支持している。

バイデン大統領は、「地域の安定をますます損なうミャンマーの軍事クーデターによって引き起こされた悲劇に対処しなければならない」と述べた。

ホワイトハウスは、バイデン大統領がミャンマーのクーデターおよび関連する暴力に深刻な懸念を表明し、ミャンマーの軍事政権に直ちに暴力を終わらせ、「不当に拘束された」国民を釈放し、ミャンマーを民主主義への道に戻すように呼びかけたと述べた。

ロイター通信の報道によると、ASEANは、ミャンマーが2021年4月にASEANと合意した戦争行為の終結と人道支援と調停努力を促進するための会談を開始することを約束した5点協定に従わなかったとして、ミャンマー軍事政権のミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)国家行政評議会議長に対する招待を取り消し、その代わりに非政治的代表者を派遣するよう要請した。

3日間にわたるASEANのサミットでは他のパートナーシップも強化された。オーストラリアとASEANは「包括的な戦略的パートナーシップ」を結ぶことに同意し、オーストラリアのスコット・モリソン(Scott Morrison)首相はオーストラリアが「実質的な支援を行う」と約束した。

同通信によると、モリソン首相は2021年9月に発表されたオーストラリアに原子力潜水艦を提供するオーストラリア、英国、米国間の安全保障協定は同地域の安定性を強化するとASEANに保証した。

オーストラリアとの戦略的パートナーシップを発表した翌日、ASEANも中国との関係を包括的な戦略的パートナーシップに格上げすることに合意した。

画像提供:ロイター

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