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欧州: 2030 年の再生可能エネルギー目標を超え得る新しい EU の政策

欧州連合は、2030 年までに再生可能な資源によるエネルギーを全体の 1/3 にするというゴールを掲げているが、それをわ ずかだが上回れる見込みがあるとしている。しかし、コロナ ウイルスの蔓延によって減ってしまったクリーンエネルギーに 対する投資を取り返すためにも、公的な援助は今後も欠 かせないだろうと EU 圏のエネルギー担当責任者は述べている。

2020 年 6 月、欧州連合のエネルギー担当委員である カドリ・シムソン(Kadri Simson)は、EU 諸国の新しい エネルギー政策によってEU圏は全体の目標を 1% 上回 れるだろうと述べた。

風力、太陽光、水力発電、バイオエネルギー等を利用した再生可能な資源は、2018 年において最終エネルギー 消費量の 19% 以下しか占めていなかった。

そのため、以前のエネルギー政策のままでは 2030 年 までの再生可能エネルギー目標は、EU 圏において 3% 下回ると予想されていた。

シムソン氏は、コロナウイルスによるパンデミックが引き起こした経済危機が、環境目標の達成を妨げないようにするため、欧州連合がコロナ禍からの回復に充てるための 費用のうちの数百億ユーロをクリーンエネルギープロジェクト に投じると述べた。

「今回の経済危機と再生可能エネルギーへの投資の減少 という文脈において、我々は環境分野における進歩を確実に継続しなければならない。」とシムソン氏は述べた。

国際エネルギー機関は、パンデミックが資金調達 における問題を引き起こし、建設プロジェクトを遅 らせたために、2020 年は 20 年ぶりに新しい再生可能
エネルギーの生産が世界的に鈍化するだろうと予測している。

2021 年には、再生可能エネルギーの増加の割合は、 2019 年と同水準に回復するだろうと言われているが、依然として政府による支援に頼り続けることになると
予想される。ロイター

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