シンガポールと米国の軍隊が「2020年協力海上即応訓練」を実施

シンガポールと米国の軍隊が「2020年協力海上即応訓練」を実施

ローレン・チャトマス(Lauren Chatmas)大尉/米国海軍・第7駆逐隊司令官

シンガポール海軍(RSN)、米国海軍、米国海兵隊は、2020年12月に南シナ海とシンガポールのチャンギ海軍基地で実施された第26回協力海上即応訓練(CARAT)に共同で参加した。

半世紀以上にわたり国交を維持しているシンガポールと米国は、自由で開かれた、そして包括的かつ平和で安全なインド太平洋地域を確立するという共通の構想の推進に向けて緊密に協力を続けている。今回シンガポールが参加して実施された2020年協力海上即応訓練(CARATシンガポール)により、地域の海上安全と安定に向けた共通の取り組みが強調された。

今回の演習では、大型艦船を用いた従来型の甲板作戦に小型水陸両用舟艇を統合した多様な訓練に焦点が当てられた。

第7遠征打撃群(ESG-7)を率いるフレッド・カッチャー(Fred Kacher)少将は仮想司令官会議で、「シンガポールが参加した今回の第26回協力海上即応訓練は、25年以上にわたり両国海軍に利益をもたらしてきた強力かつ永続的な米国とシンガポールの提携関係を象徴するものである」とし、「複数の協力海上即応訓練を通してシンガポール軍兵士等と寝食を共にし、航海して任務に取り組んだ1人として、南シナ海で二国間海上作戦を実践演習することで、相互運用性と協力体制、そして地域の安全と安定を維持して『自由で開かれたインド太平洋』を確立するという共通の構想を強調できると信じている」と述べている。

シンガポール海軍第3海巡隊の司令官を務めるアン・ジェン・カイ(Ang Jeng Kai)大佐は、2020年協力海上即応訓練は仮想形式で計画策定することを余儀なくされた状況を指摘しながら、それでも同演習により、両国海軍が長年にわたって構築してきた理解をさらに深化することができたと話している。

演習の閉会式でカイ大佐は、「艦船間の緊密な連携が必要となる訓練などを実施した今回の協力海上即応訓練を成功裏に完了できたことは、両海軍が確立した確固たる専門的関係の証拠でもある」と語っている。

統合技術と対面会議を用いて、内容領域専門家(SME)は今後の二国間訓練の機会を念頭に置きながら、両海軍の水陸両用作戦能力と組織構造について協議した。

第7駆逐戦隊を率いる米国海軍のアン・マッキャン(Ann McCann)大佐は、「シンガポール海軍と共に実施した今回の協力海上即応訓練は、すでに深く結び付いた両軍の絆を強化しながら、海上作戦技能を磨くことができるという完璧な見本である」とし、「シンガポール海軍のエンデュアランス級揚陸艦「エンデュアランス(RSS Endurance)と米国海軍最高級のドック型輸送揚陸艦「サマセット(USS Somerset)」間で戦術を実践する演習は、両国海軍にとって実に独特な訓練機会となる」と述べている。 (写真:2020年12月、南シナ海においてシンガポールと米国が合同で実施した協力海上即応訓練で、シンガポール海軍の高速艇と米国海軍の揚陸艇に合流するシンガポール海軍の「エンデュアランス」(左前)と米国海軍のドック型輸送揚陸艦「サマセット」)

南シナ海の公海における海上演習では、上陸作戦用輸送揚陸艦、ドック型輸送揚陸艦、エアクッション型揚陸艇、高速艇、ヘリコプター、無人偵察機(ドローン)などの両海軍の艦船と航空機を用いて、航空機と艦船の発進、捜索・救助演習、部隊別の戦術と操作、通信訓練などを実施している。

新型コロナウイルス感染症を念頭に置いて、すべての演習は社会的距離を確保し、他の緩和策を慎重に用いて計画・実施されている。

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