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米国国防総省がインドネシアに人工呼吸器を支給

デイヴィッド・ヴェルガン(David Vergun)、DODニュース(米国国防総省)

新型コロナウイルス感染症患者の治療において、人工呼吸器は重要な臨床機器である。直近で米国国防総省(DOD)がこの人工呼吸器を支給した国はインド太平洋諸国の1つ、インドネシアである。

米国国防総省で南アジア・東南アジアを担当するリード・ヴェルナー(Reed Werner)国防次官補代理は、「提携国であるインドネシアの人々に人工呼吸器を支給できることを当省は喜ばしく感じている」と語っている。

1,000個の人工呼吸器の他、新型コロナウイルス感染症対策として米国政府が12億円相当(1,200万米ドル)を超す支援をインドネシアに提供したことは、両国の関係の強さを証明するものであると述べたヴェルナー次官補代理は、今回の国防総省の関与は共通の利益を促進するために両国軍隊がさまざまな形態で協働している現状を反映するものでもあると付け加えている。

安定性と人道問題を担当するステファニー・L・ハモンド(Stephanie L. Hammond)国防次官補代理代行は、「米国人の寛大さと米国民間産業の革新性を通じて、米国は感染症対策支援が緊急に必要となっている諸国に高品質な新品の人工呼吸器を支給することに取り組んでいる」と説明している。

特別作戦と低強度紛争を担当するエズラ・コーエン(Ezra Cohen)国防次官補代行は、国防総省は引き続き世界的な新型コロナウイルス感染症対策において重要な役割を果たしていくと話している。コーエン国防次官補代行はまた、「パンデミック発生初期から、国防総省は早々に救命医療機器と人道援助の提供や輸送を通じて同盟・提携諸国を支援してきた」とし、「米国は今、取り組みを移行して、持続可能な準備態勢と予防活動に焦点を合わせている。インドネシアに人工呼吸器を支給し、隔離診療所の設置を支援しているだけでなく、公衆衛生能力を構築して感染症の予防、検知、対応を行えるように検査機器や訓練を提供している」と述べている。

インドネシアへの飛行任務を引き受けたのは、カリフォルニア州のトラビス空軍基地で第21空輸飛行隊のパイロットを務めるロジャー・ゲイツ(Roger Gates)空軍少佐である。ゲイツ少佐は飛行前、空軍は緊急に必要な人工呼吸器の輸送を安全かつ迅速に空輸することに全力で取り組んでいると語った。(写真:インドネシアへの出発前、カリフォルニア州のトラビス空軍基地で大型航空機「C-17グローブマスターIII」に積み込まれた米国製人工呼吸器の積載パレットを検査する米国空軍隊員)

同少佐は、「1つ1つの機器が人命救助に役立つ可能性がある。これらの人工呼吸器により、多くの命が救われるかもしれない」と話している。

米国国際開発庁(USAID)と米国国務省と協力を図ることで、米国国防総省は新型コロナウイルス感染症の検査機器、ラボ診断支援、感染予防管理、個人用保護具(PPE)、人道援助物資の提供・輸送などで、同盟・提携諸国に92億円相当(9,200万米ドル)を超す支援を提供している。

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