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韓国が初の軍事通信衛星を打ち上げ

フランス通信社(Agence France-Presse

2020年7月下旬、自国の防衛能力強化を目指す韓国政府は、韓国初となる軍事通信衛星が民間企業のスペースX(SpaceX/Space Exploration Technologies Corp.)により成功裏に打ち上げられたと発表した。

この軍事通信衛星「アナシス2号(ANASIS-II)」の打ち上げは、1950年に事実上の国境線を越えて韓国に侵略を仕掛けた核保有国、北朝鮮に対する防衛力の強化を目的としている。

韓国防衛事業庁(DAPA)が発表した声明によると、アナシス2号を搭載したロケット「ファルコン9(Falcon 9)」(写真参照)はフロリダ州のケープカナベラル空軍基地(CCAFS)から発射された。

2020年7月20日の打ち上げから約32分後、スペースXによって衛星の分離が確認されている。

同防衛事業庁が発表したところでは、今回の打ち上げにより韓国は軍事専用の通信衛星を所有する世界で10番目の国となった。このアナシス2号により、同国は「恒久的かつ確かな軍事通信」が得られることになる。

衛星は2週間後に3万6,000キロ上空の静止軌道に到達する見通しで、試験を終えた2020年10月に韓国軍が衛星のシステムを引き継ぐ予定である。

韓国と米国は安保同盟国であり、2万8,500人の米軍兵士が韓国に駐留している。韓国政府は米国との補完的かつ包括的な同盟関係を発展させながら、自国の軍事力強化を図ることを目指している。

韓国国防部は聯合ニュースに対して、同衛星により「大韓民国国軍の単独作戦遂行能力が向上することが期待される」と話している。

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