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終わりが見えない中国の人権侵害の傾向

FORUMスタッフ

かつて反検閲活動家およびジャーナリストとして活躍した張賈龍(Zhang Jialong)氏は、Twitterで中国政府を批判した容疑で2020年5月に中国で裁判にかけられた。ここにまた、記者や弁護士、人権活動家を継続的に拘禁して人権侵害と検閲を繰り返す中国共産党の犠牲者が新たに誕生した。

張ジャーナリストは「騒動挑発罪」の罪状で中国当局に拘束されたと伝えられている。

米国の「中国問題に関する連邦議会・行政府委員会(CECC)」は同ジャーナリストの即時釈放を要請し、報道の自由と表現の自由に対する中国共産党の「制限の厳格化」に終止符を打つことを求めた。同委員会は人権と法治に関する中国の状況を監視するために米国議会が設立した組織である。

中国共産党は報道機関や宣伝を厳格に管理している。世界諸国の中で2019年にジャーナリストの投獄件数が最も多かったのは中国である。

市民ジャーナリストの1人である黄琦(Huang Qi)氏には、自身が立ち上げたウェブサイト「64 Tianwang(64tianwang.com)」で政府の腐敗を暴露した罪で2019年に12年の禁固刑が科されている。(写真:投獄された王全璋(Wang Quanzhang)人権弁護士(右)および中国初の「サイバー反体制派」であり、人権を擁護するウェブサイト「64 Tianwang」の創設者である黄琦氏を支持するプラカード。2019年1月29日、地元の民主化活動家等が香港で実施した抗議活動で提示された)。

黄氏は服役中の扱いにより健康上の問題を抱えているが、最近、同氏の86歳の母親による面会を中国政府が拒否したことで、マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は同国を強く批判した。

2020年5月3日、ポンペオ国務長官は、「米国は中国に対して、黄氏を釈放して一刻も早く親子が再会できるようにし、言論の自由への弾圧を止めることを要請する」とツイートしている。

長年にわたり、中国政府は人権弁護士を弾圧の対象としてきた。たとえば、米国国務省が発表した最新の人権報告によると、2015年には中国政府が300人を超える人権弁護士や法務関連者を一斉拘束するという事件が発生している。

2020年4月に米国国務省が発表したところでは、米国は「より公正かつ公平な社会を求めて人権と基本的自由の権利を行使したというだけで拘留された中国国民」の釈放を要求している。

元の記事はShareAmericahttps://share.america.gov/chinas-pattern-of-human-rights-abuse-continues/)に掲載されたものである。

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