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猛威を振るう新型コロナウイルスについては未だ研究中

ヘッドライン | Mar 30, 2020:

米国疾病予防管理センター(CDC

「ヒト・ヒト感染」の可能性がある呼吸器疾患の2019新型コロナウイルス急性呼吸器疾患(COVID-19)は現在も世界中で拡大を続け、これまでに95ヵ国以上が影響を受けている。

新型コロナウイルス感染症を引き起こすウイルスは、中国の武漢での流行に関する調査で初めて特定された新型コロナウイルスである。

このウイルスの場合は、たとえば医療従事者や家族など、ウイルスへの感染が確認されている者と密接に接触した場合に感染リスクが高くなる。また、ウイルス感染が拡大している地域に居住している、またはそうした地域を最近訪問した者も感染リスクが高いと言える。

感染拡大経路や発症した場合の疾患の重症度はまだ研究中である。(写真:2020年3月上旬、ブラジルのサンパウロ大学熱帯医学研究所(IMT-USP)で新型コロナウイルスのDNA配列のグラフを指差す科学者)

新型コロナウイルス感染症の原因となるウイルスは動物由来と考えられているが、現在は「ヒト・ヒト感染」で拡大している。人同士が相互に密接な位置(約2メートル以内)にある場合に、主に感染者が咳やくしゃみをしたときに発生する呼吸器飛沫を通してウイルス感染が広がると考えられている。

また、ウイルスが存在する物の表面や物体に触れた手などで口、鼻、目に触れることでもウイルスに感染する可能性があるが、これは主な感染要因とは考えられていない。

新型コロナウイルス感染症患者は発熱、咳、息切れの症状を伴う軽度から重度の呼吸器疾患を患うが、一部の患者には両肺に肺炎が認められ、多臓器不全により死亡する場合がある。

以下のように、日常的な予防措置により呼吸器疾患を予防することが可能である。

罹患者との密接な接触を避ける。

  • 洗っていない手で目、鼻、口に触れない。
  • 頻繁に石鹸と水で少なくとも20秒間手をよく洗う。石鹸を使用して洗浄できない場合は、アルコール含有量が60%以上のアルコール系の手指消毒剤を使用する。

病気の症状が現れた場合は、呼吸器疾患を他に広めないために以下に従う必要がある。

  • 症状がある場合は自宅待機を行う。
  • 咳やくしゃみをする場合はティッシュで口と鼻を覆い、使用済みティッシュはゴミ箱に捨てる。
  • 頻繁に触れる物体や表面を消毒して衛生に保つ。

感染が確認されている地域を訪問した場合は、最大2週間移動を制限する。その期間中に症状が現れた場合は、医師の診断を受ける。実際に診療所や病院に行く前に、事前に電話を入れて、訪問した地域と症状について伝える。受診後は、他者をウイルス感染のリスクに曝すことがないように、医療従事者から行動に関する指示が与えられるはずである。症状が出ている間は、感染拡大の可能性を削減するために、外出や他者との接触を避け、旅行の予定は延期する必要がある。

現在のところ、新型コロナウイルス感染症を予防するワクチンは存在しないため、罹患者との密接な接触を避ける、また頻繁に手を洗うなど、日常的な予防措置を取ることが、感染を防ぐ最善策となる。

また、新型コロナウイルス感染症に対する特定の抗ウイルス治療も存在しないため、新型コロナウイルス感染症患者は症状緩和の治療を受けることになる。

ウイルス感染が継続的に拡大している地域の詳細に関する情報:

https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/about/transmission.html#geographic

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