ヘッドライン

領有権問題が発生している諸島の日本領海を守るために、近辺に駐屯地を配備する日本

フェリックス・キム(Felix Kim

日本が実効支配する海域への継続的な侵入に業を煮やした日本政府は、その中国の行動に対抗するために日本南西部に所在する3つの島に軍隊駐屯地を新設している。

最近、尖閣諸島に近い奄美大島と宮古島に日本陸上自衛隊(JGSDF)駐屯地が新設された。石垣島でも駐屯地造成工事が着工されている。鎖状の無人島群で構成される尖閣諸島は、日本と中国が領有権を主張する諸島である。

日本政府によると、2019年に入ってから少なくとも4回、中国政府の船舶が尖閣諸島の日本海域を航行している。

2019年4月7日、岩屋毅防衛相は記者団に対し、「日本を取り巻く厳しい安保環境を考慮すると、東シナ海の南西部に陸自を早期に駐屯することで配備の空隙を埋め、防衛体制を強化することが緊急課題であった」と語っている。

駐屯地の新設発表の12日前に同地域を「日本における防衛の最前線」と表現した岩屋防衛相は、尖閣諸島周辺海域(写真参照)は日本の最西端に位置する与那国島の駐屯地と沿岸監視隊によりかろうじて保護されている状態であると付け加えている。

尖閣諸島から約150キロメートル南に位置する与那国島には、160人の軍人が配備されたレーダー基地が配置されている。

同防衛相は、「日本政府は同地域に強固な防御力と抑止力を構築することを目標としている」とし、「今回は宮古島(宮古島市)と奄美大島に駐屯地を新設することにした。今後、石垣島にも駐屯地の新設を予定している。同取り組みにより配備される軍隊は、南西諸島近辺の無防備な地域を保護する役割だけでなく、災害などの状況に迅速に対応する機能も果たすことになる。したがって、これは非常に有意義な配備と言える」と説明している。

ジャパンタイムズ紙によると、宮古島には2019年3月に警備隊約380人が配置された。2019年4月またはその直後に、地対空ミサイルと地対艦ミサイルを運用する隊員約300人から400人がさらに配置される予定である。奄美大島部隊は約560人である。

同防衛相はまた、「宮古島警備隊を配置することで、南西諸島での自衛隊配備という点における空隙を部分的に埋めることができるだけでなく、初期行動を取る能力、部隊を迅速に配備する能力、および災害を含むさまざまな状況に対処する対応能力が向上する」と説明している。

カーネギー国際平和基金(Carnegie Endowment for International Peace)アジアプログラムのジェームズ・L・ショフ(James L. Schoff)上級研究員はFORUMに対して、「日本は尖閣諸島を侵略から守るという能力と意志を示そうとしている」とし、「そしてそうすることで、中国による攻撃的な行動を阻止する構えである」と述べている。

ジャパンタイムズ紙が報じたところでは、2019年2月中旬、日本の沿岸警備隊は尖閣諸島の日本海域を約2時間航行している中国政府の船舶4隻を発見している。2019年1月にも中国は同様の侵入を3回繰り返したと、同紙は付け加えている。

ショフ上級研究員によると、日本政府はトカラ海峡と宮古海峡を頻繁に通過する中国人民解放軍の船舶と航空機にも懸念を抱いている。両方とも南西諸島海域に存在する海峡である。日本政府はいずれの海域も国際航行に使用される国際海峡とは認めていない。

フェリックス・キムは、韓国ソウル発信のFORUM寄稿者。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Back to top button