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新型コロナウイルスの影響で急落した市場対策として、インドの中央銀行が型破りな手段を検討中

ヘッドライン | Apr 3, 2020:

ロイター

政府関係者3人がロイター通信に語ったところでは、インドの中央銀行であるインド準備銀行(RBI)は、新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気して急落している金融市場の安定化に向け、非従来型の政策手段を使用して融資促進を図ることを検討している。

3人の情報筋によると、インド準備銀行は、2段階目の長期流動性供給オペ(LTRO)を通じて現金流動性を新たに引き出すことを計画している。同計画はまだ未公開であるため、情報筋の希望通りにここでは敢えて匿名とする。(写真:ムンバイの本社のゲートに掲げられているインド準備銀行の印章)

80ヵ国以上の国が新型コロナウイルスの影響を受けていることで動揺が広がった金融市場の安定化を図るため、世界的に中央銀行は流動性を提供する措置を講じている。

米国では2020年3月3日、異例の措置として、連邦準備制度が主要政策金利を0.5%引き下げた。

オーストラリアとマレーシアの中央銀行も金利を引き下げ、2020年3月2日には日本銀行が市場の不安を和らげるために十分な流動性を提供することを誓約する緊急声明を発表している。

政府関係者1人の発言によると、インド準備銀行は4月から開始される今回の長期流動性供給オペで1兆3,620億円相当(1兆ルピー/136億2,000万米ドル)を注入する可能性があると述べている。

取り組みの一環として、3年融資の現在の市場金利よりもはるかに低いレポ金利5.15%で資金が提供される。これにより、銀行はより安価な金融交換比率を確保し、それを消費者に回して需要を高めることができる。

現時点では、インド財務省とインド準備銀行からのコメントは得られていない。

「長期流動性供給オペは検討されている手段の1つであり、これは明らかに非常に良好に受け入れられている」と、別の関係者は述べている。

銀行は2月6日に発表された1兆ルピーの長期流動性供給オペを実施しているが、3月9日に4つ目のトランシェを発行して、計画されていた4トランシェの発行を完了している。

同国立銀行で上級職を担う情報筋は、「長期流動性供給オペは銀行のコスト削減に大きな影響があるため、この段階では全面的な利下げよりも強力な手段であると言える」と述べている。

2020年3月上旬、インド準備銀行は国内外の動向を綿密に監視しており、市場の信頼性の維持および金融市場の安定性の確保を図る措置を講じる準備は整っていると発表した。

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