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北極: 氷原に出て 北極の周期を研究する科学者

国、フランス、ドイツ、ロシア、イギリス/英国、および米国を含む 19ヵ国の科学者たちは、2019 年 9 月に 1 億 5,800 万ドルの遠征に乗り出し、世界で最も生存に適さない厳しい地域のうちの1 つで共同研究をした。科学機器を満載したドイツの砕氷船 RV ポーラーシュテルン(RV Polarstern)(写真)が、ノルウェー北部のトロムソーの港を出港しロシアの船を引き連れて、北極圏に基地を設置するのに好適な大きさの流氷を探した。

日が短くなると海が凍結するので、ポーラーシュテルンはゆっくりと北極に向かって漂流し、何十人もの科学者からなるチームが交代で 2 ヵ月を費
やして氷の研究を行っている。

海氷物理学者のステファニー・アーント (Stefanie Arndt)氏は、暗闇が最大の課題になるであろうと言う。 「誰もが風邪を心配しているが、何も見えないという心理的側面や、ホッキョクグマが生息していることを過小評価してはならない」とコメントしている。

そのような遭遇に備えるために、北極気候の研究を目的とする学際的漂流観察(MOSAiC)に取り組む科学者たちは、銃器訓練に参加した。

2020 年 2 月中旬にそのミッションに参加する予定のアーント氏が述べるには、MOSAiC の利点は、研究者が季節周期全体にわたり北極圏のプロセスを観察できることにあるとのことだ。「特に興味深いのは、冬から春への移り変わりです」と彼女は言う。一般的には氷が厚く、船が中央北極に到達できない時期だ。

雪の密度や大きさやタイプの変化を記録することで、科学者はエネルギーの流れをよりよく理解できるだろう。光によるエネルギーは藻類の成長と海の温度に影響し、海氷が下からどれほど溶けるかに影響する。このような複雑なプロセスを理解することは、科学者が天気と気候を予測するのに使用するコンピュータモデルにとって不可欠である。AP 通信社

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