インド太平洋の行方

P. S. Davidson Admiral, U.S. Navy Commander, U.S. Indo-Pacific Command

読者の皆様、

インド太平洋防衛フォーラムの戦力投射に関するエディションへようこそ。

戦力投射とは、国が自らの国力や手段を一部または全て駆使することによって、他国の行動に影響を与える能力のことです。

本フォーラムでは、異なる視点からこの戦力投射を検討します。オーストラリアの、キャンベラのチャールズ・スタート大学の公的倫理学教授であり著者でもある、クリーブ・ハミルトン博士は、国の拡張主義を推し進め、世界の覇権を掌握を目論む中華人民共和国 (PRC) が、どのように政治戦争を展開しているかについて解説しています。関連する記事では、中国が自国の兵士と外国人の双方に影響をもたらすために展開する特定の戦術が述べられています。

このような侵略に対抗し、共通の利益に対する挑発を抑制するには、同盟国や提携国が安全保障について強力しなければなりません。本誌スタッフによる記事では、中国の一帯一路(OBOR)構想におけるメコン地域のインフラ整備の代替案として、日本がどのような投資策を提唱しているかについて解説しています。

また本誌では、オーストラリア総領事館の総領事であるジェーンM.ハーディ大使が、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けたオーストラリアの取り組みを共有してくださいました。オーストラリアは、二国間および多国間の関係を強化し重要な関係を構築することにより、相互運用性を高め、侵略国や安全保障上の新たなる脅威に備えています。

インド太平洋の同盟国および提携国は、外交、軍事、経済、情報といった手段を組み合わせることによって、地域の安全保障を強化し、自由で開かれたインド太平洋の実現を図っています。私達共通の利益を蝕む要因を抑制し、過去70年間に亘って地域の繁栄をもたらした規則に基づく国際秩序を維持するために、我々が共に対応能力と安全保障協力の強化に取り組まなければなりません。

本書が地域の対話を活性化し、安全保障上の解決策の発展に寄与することを願っております。ご意見をお待ちしております。FORUM スタッフ(ipdf@ipdefenseforum.com)宛に皆様のご意見やご感想をお寄せください。

Share