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日韓、中国偵察機迎撃のため戦闘機をスクランブル

FORUMスタッフ

2019年2月下旬、中国人民解放軍空軍(PLAAF)の電子戦・電子偵察機「Shaanxi Y-9JB」が韓国防空識別圏(KADIZ)に無断進入した直後に日本防空識別圏(JADIZ)の近くを飛行したことから警報が発せられ、両国が中国の偵察機を迎撃するため戦闘機をスクランブル(緊急発進)する事態となった。

韓国の聯合ニュース(Yonhap News Agency)によると、PLAAF偵察機は最初、領土問題が発生している黄海の離於島/蘇岩礁近くのレーダーに現れた。同島には韓国が海洋調査施設を設置している。しばらくの後、偵察機は日本海のレーダーでも捉えられたと、同ニュースは報じている。

オンライン雑誌、ザ・ディプロマット(The Diplomat)によると、日本防衛省は日本領空は侵害されていないと報じたが、レーダーでは対馬海峡を経由して日本海と東シナ海を横断するPLAAF偵察機が探知されており、これに応じて日本航空自衛隊(JASDF)は2018年12月下旬以来初めて戦闘機を緊急発進している。

中国人民解放軍空軍と中国人民解放軍海軍航空隊は、通常4週間ごとに東シナ海と日本海を監視偵察しており、2018年9月までに空自は345機の中国機を迎撃するために戦闘機を緊急発進している(2017年度比で58ソーティ多い計算となる)と、ザ・ディプロマットは報じている。

同誌によると、PLAAF事件が発生した直前の週には、核対応の巡航ミサイルで武装したロシアの「ツポレフTu-95MS」戦略爆撃機4機と「スホーイSu-35S」戦闘機4機が日本の太平洋側と日本海側の沿岸を別々の2編隊で飛行するという事態が発生しており、このときも空自は迎撃態勢を整えている。

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