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インド、モルディブが強力な防衛パートナーシップを構築

マンディープ・シン(Mandeep Singh

2019年1月下旬、ニューデリーでの会談にインドとモルディブの両国の国防大臣が会し、二国で国防関係を強化し続けることとした。

この会談は、インド軍とモルディブ国防軍が参加したモルディブでの2018年12月の合同演習後に行われた。中華人民共和国(中国)がこの地域に対し積極的存在感を示していることに照らして、各国が共有する脅威と、インドが島嶼国家と協力することを望んでいることを理解していることから、両国の近接性が高まっている。

「インドとモルディブは本日ここで、両国の相互的な防衛協力をさらに強化するための実質的な議論を行った」と、2019年1月24日の会談に関する公式声明で、インド防衛省が報告している。「両当事者は、海上安全保障、テロ対策、医療協力の問題について、従来よりの密接な協力を続けることで合意した。」

インドの国防大臣ナーマラ・シサラマン(Nirmala Sitharaman )国防相は、モルディブのマリヤ・アーメド・ディディ(Mariya Ahmed Didi)国防相に、インドは引き続きモルディブ国防軍の能力構築と訓練に取り組見続けると伝えたことも、声明が付け加えている。会議と並行して、各省の代表団は、2018年12月に会談のフォローアップとして、インド-モルディブ防衛協力対話の第2ラウンドを実施した。

12月15日から27日に開催された合同演習、エクベリン-2018(Ekuverin-2018)は、テロ対策、対ゲリラ活動、水陸両用作戦などの訓練を通じて相互運用性を高めるように作られている。インド軍の報告によると、合同演習はモルディブ国防軍北方本部のマアフィラアフューシ(Maalefushi)で行われた。エクベリンは2009年以来毎年実施されている。

ニューデリーに拠点を置く政策シンクタンク、ヴィヴェーカーナンダ国際財団(Vivekananda International Foundation)の研究助手プレーティーク・ジョシー(Prateek Joshi )は、各国と共通の防衛上の懸念には排他的経済水域の保護、人道支援と災害救助、海賊行為や密輸、海洋汚染の管理などが含まれる、とフォーラムに話した。

「インドとモルディブの関係において中国という要因は大きくなっている」とジョシは話す。「時に、中国からのモルディブへ申し入れがインド政府に不安を引き起こしている。インドとモルディブの協力を強化するには、信用不足を解消し、感受性を高める必要がある。モルディブはインドの戦略的利益圏内に位置している」と語っている。

イブラヒム・ムハムド・ソリ(Ibrahim Mohamed Solih)が2018年11月にモルディブ大統領に就任してから、インド政府とモルディブ政府の関係は向上し続けている。ソリ政権下においてモルディブは再度英連邦の加盟国になり、環インド洋地域協力連合にも参加した。インドもこの両陣営に属している。ソリ大統領はまたインド、スリランカとの三か国合同演習ドスティ(Dosti)への参加も再開した。

インド外務省によると、ソリ大統領はまた2018年12月にニューデリーでインドのナレンドラ・モディ首相を訪問した。この際、両首脳は共同決議と覚書数点に署名している。(写真:ニューデリーでインドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi )首相に挨拶するモルジブのイブラヒム・ソリ大統領(左)。

ジョシーはインド海軍ヘリコプター2機がモルディブ駐屯しており、1機はマレ市、1機はガン諸島南部に駐屯しているが、後者は中国海軍の基地案に近い、と加え、

「現在、インドの外交政策が様々な枠組みの下、海洋周辺の安全保障に積極的に焦点を当ててきたので、モルディブとの関係性の強化が、これまで以上に重要になってきた。環インド洋地域の環礁に連なる有効的な島々は、インド太平洋戦略におけるインドの力を増幅するよう行動することができる。」と結論付けている。

マンディープ・シンは、インド・ニューデリー発信のフォーラム寄稿者です。

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